読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

てなもんや四三式次世代輸送システム

美味しいチャーハンを追求するチャーハンブログです。

久々に魔法陣グルグルを読んだ

30前後の世代なら知らない人はいない、間違いなく一時代を築いた魔法陣グルグル。そもそも完結していたことを知らない人もいるわけで、自分も数年前にラストを読んだきり。
たまたま全巻読み通す機会があったので、久しぶりに夜更かししてしまった。


当時はアラハビカのあたりで間延びしていた印象で、続きを読んだ時も中だるみしてるが、なんとかラストは往年のノリで締め切ったなぁー、という微妙な安堵感を得た記憶がある。

ところが、改めてイチから読んでみると、確かにアラハビカあたりからファンタジー要素が強くなり、かつネタが難解になってとっつきにくくなってはいるが、全編通してキレッキレのギャグも衰えず、飽きずに読むことができた。

当時は期待値を高く持ちすぎていたんだろうか。


物語の焦点は魔王ギリを倒すことから、段々とニケとククリのラブラブ問題に遷移して行く。自分が思うターニングポイントは意外に早く、シュギ村のククリちゃんの修行セットで半年の別れを経てスキスキが止まらないところかな、と思う。


書いてて恥ずかしくなるような感想が出てくる、所謂ラブコメ。だが、衛藤ヒロユキ特有の胡散臭さが良い感じで混ざり合い、志向のギャグ漫画として確立できたのだと思う。クサくなりすぎたらとりあえずギップルだしとけ、みたいなw



ただ、やっぱり当時中だるみしてるなぁ、と思ったところは明確にしておきたくて、今回読んでいてなんとなくはっきりした。それはアラハビカの謎、ククリの悪魔化の原因、レフ島のトリコさんの真相。


以下、多少ネタバレを含んでいるが、


アラハビカはパンフォスの遺跡をギリから守るためにミグミグ劇場のグルグルで隠蔽していた、というのが謎の答え。
だから、街全体が幻想的で、なんとなくぼんやりとしているような演出になっていた。これが結果的に物語自体をぼんやり感じさせてしまったのかな、と今になって思う。


ククリ悪魔化は、ただでさえアラハビカのぼんやり感の中でファンタジー要素の濃いネタだったので、物語の核心に触れるところではあるが今だによくわかってない。
物語のフィナーレ=ニケとククリのラブラブ完遂=ククリのニケに対する素直になれない気持ち、ニケ自身の曖昧な態度の解決、というプロセスを経るべく、(唐突だが)運命の女神であるスエラが後押ししたイベント、と理解するのが良いのだろうか。


レフ島はそれらが解決して先に進んだ矢先、読者としては結構グッタリしたタイミングで来たのでなお一層難解に感じたw
そして、なんやかんや物語が進んでいくが、ミウチャの父親のドーン!!で、なんだかよくわかんないけど、面白いからまぁいいか、って有耶無耶になりやすいポイントでもあるw

このシーンは、今のままでいたい、というククリの深層心理をミウチャの中途半端な態度に写して、先に進まないとダメよ、というイベントなのかなぁ、と思ってる。
ただ、よくわからないのが、何故その監視役にトリコさんがなっていたのか、トリコさんは鰤の照り焼き事件(読んでない人にはサッパリ分からんねw)の当事者なのか、当事者だとしたら同じミグミグ族としてククリを足止めしていた理由は、というところ。ついでに攻略本を売ろうとしていた悪魔の存在意義。

勝手な推論を立てるとしたら、ギリが組み立てた罠、ではなく、ククリ自身が無意識に構築した障壁だったのではないか。鰤の照り焼き事件が示した、パートナーとわかり合いたい思いが分からせるという一方的な感情に変わり、衝突に繋がるということ。それを恐れて先に進まないククリが自らトリコさんを具現化していたのではないか。

ここまでもっともらしく書いて見たけど、なんか違う気がするw
他人の推論を見た上でちゃんと読み込まないと答えは得られそうもないね。



話は戻るが、終盤の畳み掛け、そして世界観を崩さず、物語を曲がりなりにもキチンと締めくくったのは素晴らしいの一言。終わり良ければすべて良し、とも言うが、スタートから秀作だし、終わりも良いから全て良し、というのが正解だろう。


元はと言えば、ドラクエ四コマ劇場の文化を継承した作品で、このグルグルをもって時代が終わったと思う。
時代が経てば忘れられてしまうような世代限定のブーム。しかも我々の世代は今でこそ再注目されているものの、一般的には商業に繋がらない領域とされている。このような作品が金字塔として残ることは嬉しい限り。読めば今でも面白いし、同時に懐かしさもこみ上げる、まさに我々の世代を代表する漫画である。



長々と書いたけど、まとめると、衛藤ヒロユキの胡散臭いギャグとククリの可愛らしさが最高、という漫画です。



因みに特別企画としてWeb連載していたキタキタを経て既にグルグル2が連載中。キタキタは絵が崩れていたので嬉しさ反面、哀しさ半分という感じだった。
グルグル2は、レビューを見ると世界観そのまま、と高評価のようだ。表紙だけみるとちょっとニケの顔が崩れているように感じるけど…まだ手をつけてないけど、そのうち読んでみるかな。



広告を非表示にする