AIによる記事自動生成ブログ四三式

このブログは天才チンパンジー「アイ(AI)ちゃん」が、言語訓練のために作成しているものです。

トリガーアニメーション講習会 In 福岡に行ってきた。

1.プチトリガーナイト来たる!

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アニメーションスタジオTRIGGER(以下、トリガー)がアニメ制作にかかわる講習会をやるという。

ゲスト講師は大塚雅彦社長、舛本和也取締役、堤尚子プロデューサー、竹内雅人ラインプロデューサー。

予定テーマは
(1)【アニメーション講義】トリガーの紹介、アニメ業界について
(2)【クロストーク】ゲスト講師4名によるトリガーの歴史、作品制作トークショー
(3)【アニメにおける演出講座】大塚社長による「アニメーションの演出」講義

大塚社長曰く「(ちょっとお堅めの)プチトリガーナイト」。

アニメーション講習会 In 福岡 : ATND

【魚拓】アニメーション講習会 In 福岡 : ATND

 

・・・おいおい、なんて内容だよ!

しかも、参加料が1,000円(学生500円)。どちらかというと学生・クリエーター向けイベントなので望ましい価格設定とは思うが、(ニワカ)アニメファンからしたら、よく言われる「実質無料」とかそういう次元じゃないよ!!


ただし、場所は福岡。うぅっ・・・。

 

しかし、自分が見た2週間前の時点で申込者がたったの4人。
おいおい東京ならこれ争奪戦だよ・・・?福岡アニメファンってそんなに温度感低いの?
(小倉の方がアニメショップ多いとはよく聞くが・・・)


その後、1週間前の時点で50人ぐらい。

これガラガラだよな・・・ほぼ貸し切り(?)じゃね?


悩んだ挙句・・・結局申し込んだ。わーい。
直前で決めたので旅費やら宿代が余計に掛かってしまった。

いつも後悔してから思うんだが、決断は早い方がよいな・・・。


主催はNPO法人SPICE。主にソフトウェア、ゲーム、CG、アニメの若手クリエーター技術育成を目的にした団体とのこと。このアニメーション講習会は定期的に開催しているらしく、今回はその10回目。
トリガー舛本取締役もその会員としてクレジットされていて、調べてみたら過去の他イベントにもトリガーは参加しているみたい。

 

 


2.いざ現地へ

資さんうどんやふくやの復刻アイスキャンディーを満喫しつつ、開催場所である福岡県Rubyコンテンツ産業振興センターへ。博多駅から徒歩5分。近い!

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※写真は朝に下見した時のもの。


不思議な施設名だが、福岡県はクリエーター輩出とRuby(プログラム言語)に力を入れているらしく、その取り組み拠点ということらしい。レンタルオフィスとかもあったり。Rubyとコンテンツってよくわからん組み合わせだが・・・。

現地に行ってみたら講習会開始まで門が施錠されていたので、行政的な情報発信基地というよりはオフィス的な施設に近いんだろう。

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館内にあったパネル。

 

扉の前にはイベントの張り紙(冒頭の写真)と参加者の群れ。女子の姿もちらほら。どこかで見たことのあるアニメーターらしき人の姿もあるな・・・。


定刻になり、受付開始・・・って名簿に記載されてるのは実名ではなく、まさかの登録したハンドルネームwww
恥ずかしいwww

ちなみに自分は45番手でした。

 

入口にはトリガー作品のポスターが並ぶ。これだけでもウッキウキーのワックワクー!

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講習会場に入ると座席の奥に何やら人だかり。


おおっ!!これはマジもんの資料じゃないか!!枡本氏いわく「社内で実際に使っている資料類を持ってきた(撮影禁止)」とのこと。

ざっと見ただけで、以下のものがあった。
キルラキルの企画書、シナリオ最終稿
・ルル子のアフレコ台本
・LWA魔法仕掛けのパレードの美術資料・シナリオ最終稿・設定画集・実原画・動画
・トリガーの過去の出版物(吉成曜画集とか)
・LWAアニメミライ版の未開封BD?


原画?動画?の封筒って、書類を入れやすいように、奥側から手前に封をするようになっているのね。てことは上映会でもらった複製原画用の封筒はそれっぽいデザインだけど実物ではないってことか。

あと、封筒の表にはどの内容かを特定するための絵コンテ?1カットが描かれていたり、どこそこを直したとか直せとかの指示のコメントが結構なボリュームで書き込まれていたり。結構な厚みがあるにもかかわらず3秒分とか書いてあってギョッとする。

A3サイズの封筒もあったり。


中を開けるとまた、目のぱちくりが間違ってるから設定資料よく見て直せ的な指示書が入ってたり・・・アニメ制作って大変だな・・・。


LWAの資料類も少ししか見れなかったけど、なかなか興味深かった。
ルーナノヴァ制服(外套)のあの袖って着物のように小物入れになってるとか描いてあったり、魔法仕掛けのパレードシナリオ最終稿の締めには「トトロのように」という文字があったり。それにしても公式コンス絵、アマンダ絵はヤバい・・・。

ある程度の資料は、ニュータイプが発行する本に収録されるのかな?楽しみ。

 

人も殺到してたし、開始前と休憩時間だけじゃ見切れないぐらいの(実際見切れなかったがw)ボリュームでびっくり。これだけでも金出す価値あるよって。

 

3.講習会開始

【アニメーション講義】トリガーの紹介、アニメ業界について

いよいよ講習会開始。司会進行は舛本氏。

講習会の内容はほぼメモったけど、今後の講習会開催を期待して、すべてを列記するのは避けたいと思う。以下は、当たり障りの無さそうなところだけの抜粋。

省略となっているところは決してつまらなかったとかそういう事じゃなくて、逆に大変面白かったポイント、と理解してほしい。

 

(1)イントロダクション

想定外の参加人数。30人くらいと思っていたが、予約で78名+飛び入りα。
・過去の開催では、予算の都合で多数のスタッフを連れてくることが出来なかった。
・参加者の内訳を挙手で確認。いずれも概数。
 ①キャリア:高校3人、専門23人、大学12人、社会人25人、その他2人
 ②所属:アニメ関係者2人、アニメ業界志望25名、業界に興味がある24名、アニメ知識を知りたい13人、その他2人
 ③アニメを見る本数:週5本以上15人、1~5本が35人、なし1人
 ④アニメ映画を今年見たか:ほぼ全員


特に④は、素人目には「人気だな~」で終わっちゃう話なんだけど、意外にも舛本氏から「業界的にはびっくり。トリガーとしても考えなきゃ。」とのコメント。

そういえば以前、吉成監督がBD発トークショーで「映画産業のためのアニメが、映画業界の斜陽でTVに降りてきて、そこで”TVアニメなんて”と言っているのがダイアナで、”そんなことないよ、TVアニメもいいものだよ”と言っているアッコに気付かされるという対比が・・・」っていう下りを言っていたことを思い出した。
本講習会の後段では桝本氏から「(自身の時代では)過去のアニメ映画はサブカルであって、オタクが盛り上がるものだった。今はポップカルチャーになりつつある。」というコメントも。

主戦場としては離れたはずのアニメ映画が大衆性を携えて再度注目が当たるようになっている、というのは業界としては驚きのことなのかも。それが原点回帰なのか、新しい流れなのかはわからんけれども。あまり気にも留めていなかったポイントだったのでこっちがびっくり。


(2)トリガーの紹介とアニメ業界について

・LWAでやったNetfrix配信はTRIGGERとして初。中国は未配信だったが、契約が決まり放映中。
・トリガーの会社PV(海外向け)を放映。LWA(TV版)映像が結構使われてて最高。また見る機会もあると思うので、詳細は伏せる。
・トリガーの社内の様子を写真で紹介。
・トリガー福岡スタジオのメンバー紹介。

 

制作(制作会社)と製作(製作委員会)の違いを中心にビジネス構造を紹介。
・制作会社はいわば製作委員会の下請。
・当たることを想定していると外れたときにガッカリするので宝くじのように考えるが、君の名はのようにもしかしたらハイリターンかもしれない点に期待して、製作側は出資をする。
・制作費は内容にもよって前後するが、1話30分のTVシリーズひとつで(割愛)億円。これを単独で出資できる会社は国内では難しい。なので、製作委員会という形がとられる。出資に応じてBDやコミック、音楽、グッズ、アパレルなどのビジネスの権利を得て、費用回収をする。
・アニメ映画も大衆に受け入れられ始めており、成長真っ盛りの業界だが、制作会社は増えていない。業界全体が疲弊している中で、トリガーとしてどうしていくかが課題。
・そんな中でトリガーとして生き残るための基本的な考え方は・・・(省略)


(3)福岡スタジオについて

・福岡スタジオでは人材育成を中心に、デジタル作画に取り組む。
・製作委員会出資者の業態が映像配信やアパレルなど多様化していくなかで、デジタル作画は納品形態の面で有利。
・業界は未だ手書き中心。デジタル作画は東京のスタジオでもアプローチしたが、紙に慣れている人が多い環境では失敗した
デジタル作画ソフトは群雄割拠状態。まだ決めかねている状態。

・何故福岡を選んだか・・・(省略)
・2020年、会社創立10周年を迎えるころには福岡スタジオで1作品を仕上げたい。


(4)その他質疑応答

・国の支援策についてどう思うか。
アニメミライでは25分アニメで3,800万円(公表されている金額)。結果的に半田氏の輩出や堤Pの成長に繋がり、良い機会は頂いた。国の制度は積極的に利用をしていきたい。ただし、国に頼るのではなく、業界として、トリガーとしてなんとか自立することを考えていかなければならない。
・公式サイトのTOP絵は誰が決めているのか?
(省略)
・人材育成について
→カリキュラムを組んでやっている(カリキュラムの中身、何故人材育成に力を入れているか、などは省略
・スタジオで使われているソフトウェア環境について

(省略)

・スタジオのシステム設計について
(省略)

 

4.第2部【クロストーク


休憩をはさみ、クロストークの部へ。ここでは舛本氏の司会進行の元、4名でのトーク

こちらも前述の理由により詳細は省略。
冒頭は「トリガーってどんな会社?」だったり、「監督ってどんな人?」のテーマで吉成監督、今石監督、雨宮監督について語られたり(内容は省略)


(1)オリジナル作品について

・原作がある作品と比べて、原作なしの作品(オリジナル作品)は、キャラクターはもとより世界感や見える背景まですべてをゼロベースで作らなければならない。
・スタッフへもまずどういった作品なのかを説明し、方向性について理解を得なければならない。1話目を作るだけでも半年以上かかるのが普通。営業面でも対外的に作品への理解を得るのが大変。
・企画からTV放映まで時間もかかり、その間の収入はない。経営的にもリスクが高い。
・ゼロから作るのでスタッフの才能もないと出来ない。その才能はオリジナル作品に企画から携わっていないと培われない。
経済的、スタッフの技量的にオリジナル作品を作れるスタジオは業界でも限定的。やっていても原作ありアニメの合間にオリジナルをやっているところが普通。そういった点でトリガーは稀有

リエーターが目指す究極はオリジナル作品。原作付きはいろいろと制約がある。原作なしでも動画は原画に従わないといけないし、原画は作家に従わないといけない。
・最初はキツイ。やめる人も多い。ただ、経験を重ねると技術的にやれることも増えていく。やめる人が多い分、業界に残れば権限を持った職位に付けるのもこの業界の特徴。
頑張って続けられればやりたいことができる。

・スタジオは製作委員会の委託を受けて作品を制作する。よく製作委員会が中抜きをしていると言われるが、実際にはそんなことはない。利益を拡大するなら製作委員会に出資をすればよいが、スタジオには制作費の1割も出資できる体力はない。
・そこで、利益を拡大するためには原作権を得るという考え方がある。トリガーがオリジナルアニメを作るのはその考え方もある。

オリジナル作品の制作は本当に大変だが、多くの人と一緒にやりきるのは本当に楽しい。
学生の方は卒業制作でみんなと作る行為を経験してほしい。その経験はきっと役に立つ。


(2)アニメ業界に入ったきっかけ

→省略

(3)影響を受けた作品

詳細は省略。作品名だけ紹介。

大塚社長:宮崎駿作品、1stガンダム、劇場版エースをねらえ、未来少年コナン赤毛のアン
堤P:新世紀エヴァンゲリオン
竹内LP:踊る大捜査線
舛本取締役:庵野作品、今石作品、HANABI羊たちの沈黙、レオン。


5.第3部 【アニメにおける演出講座】

ここは丸々省略。ジブリ時代やガイナックスに移った時のエピソードなども。


6.その他質疑応答

・アイデアの考え方
・視聴者が求めるアニメをどのようにして考えているか
人工知能がクリエイティブな仕事を奪っていく気配を感じるか
この辺はまとめて省略。

 

・大塚社長が関わって良かったと思う作品は。
大塚社長:作画に飽き足らなくなったら演出を見るのがよい。業界の人は皆あえて口には出さないが、演出における最高峰は高畑さん。最近だとこの世界の片隅に」の片淵さんの演出が素晴らしい。ぶん殴られたぐらいの衝撃を受けた。今までブレイクしなかったが、同世代では片淵さんがTOPと思う。あとは、花とアリス殺人事件の岩井さんが演出で勝負していて、作画に逃げていない。

 

・今後やってみたいこと
大塚社長:京アニP.A.WORKSなど地方スタジオが注目されている。デジタル作画はネットワークで送れるため、地方が有利になってきている。福岡スタジオは10年以内にはTVシリーズを回せるようにはしたい。福岡では、それこそ岩井さんがやっていたように、いろんな技法だったり思い切ったやり方をやり、他スタジオと競い合えるような形にしていきたい。東京は若い世代に任せた、ということで。邪魔者扱いされてるし。


7.最後に

大塚社長:業界、悪い噂はあるが、現場は間違いなくやりがいがある。仕事に誇りをもってやれる。魅力のある職種であることは感じてもらえたかなと思う。
堤P:機会があればこういう場を設けていきたい。ただ、地方で開催できない一番の要因は参加者が集まらないということ。情報を収集してもらって、ぜひ機会があれば参加してほしい。
竹内LP:自分も頑張っていかなければならない立場なので・・・応援よろしくお願いします。


こんな感じで終了。

 

8.所感

撤収時間が決まっているため最後はドタバタ。それでも終了後も若干はスタッフの方々に直接話を伺うことができたりと、かなり貴重な場だったと思う。

アニメ業界のことはやっぱり業界の人しかわからない訳で。チョコチョコとはネットで得られる情報だったりはするけれど、真偽がやっぱり怪しかったりする部分も多いし、その辺をざっくばらんに聞くことができたのは良かった。

まぁ、実質は採用イベントなんで、多少は綺麗ごとになっちゃってるところはあるとは思うけど。

それでもビジネスモデルとか、アニメスタジオとしての経営戦略とかは普段聞けない話を聞けたので、個人的にも参考になった。この辺を知って業界に入るのと、知らずに業界に入るのとで大きく違うと思うから、そういう意味でも丁寧な会社なんだろうな、と思う。やっぱりネットで聞いた知識だけで入るのは危ない。

 

参加していた大半の学生さんについて。わざわざこのイベントに参加するぐらいだし、アニメ業界志望の人も多いんだろうけど・・・質問タイムに殆ど質問が挙がらなかった。ちょっと積極性がない気が・・・。本気で目指しているんなら、テクニック的なことを聞くには最高の場だし、極論を言えば自己PRする絶好の機会と思うんだけどな。

そもそもこのイベント、都内開催だとドル箱イベントってことわかってんのかな。なんで福岡はこんなにまったりしてるんだw

 

あとPC持ち込み可なのに、殆どの人が持ち込んでなかった。てか、使ってたの俺だけだったかもw

記録を取りやすいってのもあるけど、聞いたことをその場で文章にすると視覚的に話の流れを推敲できるっていうメリットがある。手書きメモだとどうしても単語単語のメモになりがちだし。何より腱鞘炎になっちゃうw

PC持ち込み可能な講習会とかでは理解促進のためのツールとして活用をした方がよいと思うんよね。卒業制作の時とかも打ち合わせでの進行内容をまとめるのに役立つ(と思う。やったことないからわからんけど)。デジタル作画と同じで、若い人ほど合理主義を活かしていった方がよいと思う。

ちなみに今回PCは検索用ツールとして使いますってあったけど、検索する機会は一切なかったw

 

書いた内容は本当に抜粋で、本当はもっと興味深い話が盛りだくさん。これで1,000円はやっぱり物凄いことだと思う。企画頂いたSPICEさん、(私はもともとの趣旨からいうと対象外の人間でしょうがw)ありがとうございました。


今後同様の講習会が企画されたら(特にアニメーター志望の方は)是非参加することをお勧めします。


ガッツリ取ったメモは不特定多数には公開しませんが、講習会参加した人でほしい人が居たら共有しますので連絡ください。参加してない人で興味がある方は・・・ササユリカフェあたりでお茶でも奢ってくれw