AIによる記事自動生成ブログ四三式

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思った以上に半端なかったコミケ同人誌アーカイブの話

ちょいと調べ物があり、明治大学米澤嘉博記念図書館へ。

 

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周辺は紅葉が美しい。秋到来である。(12月)

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ここは過去のコミケカタログ(C21以降のもの)を閲覧できる。他には国会図書館京都国際マンガミュージアムのみ。あれだけの発行されている割に、案外数年で貴重資料化してしまっている。

 

カタログを見るだけなら300円の一日会員で事足りる。開架室内は少し肌寒いので注意。

 

来るのは2回目なのだが、実は最近まで、ここは過去のコミケ見本誌が閲覧できる場所と勘違いしていた。
実際には直近のコミケ分について、コミックマーケット準備会と連携しながら、期間を限定して公開しているらしい。
なので、この図書館ので検索システムで自分が読みたい同人誌を検索するが、何も出てこない。

 

 
カタログでの調査と言っても、調べられるのはどのサークルが当日配置されていたか、まで。実際にどんな本が出されいていたのかまではわからない。サクカでなんとなくこの作品の本を出していたんだろうなあ、ぐらい。


締切に間に合わずに結局発行されなかったケースもあるだろうし、別作品のサークルが余った時間でその作品の同人誌描くこともある。そういうところまでは追えない。

調べるにしても、サークル名が予め判明してるものは索引があるので調べやすいが、作品基準でどんなサークルが出ていたかを調べようと思うと大まかなジャンルで特定し、1頁ずつサクカを目視していくしかない。たまにグルーピングが外れて別ページに掲載されていたり、はたまた人気サークルは別日になっていたりもある。

 

骨が折れる割には、得られる結果は類推の域を出ない。ある程度割り切るしかない。

 

アーカイブ化されてると学術的に有益なんじゃないかなあ、と思うものの、限界も感じる。

 


調べ物の帰りに、司書さんに話を聞いてみた。

 

 

米澤嘉博記念図書館に所蔵されている同人誌はあくまで米澤氏所有のものだけという認識で良いか?)


良い。米澤氏はコレクションを廃棄できない性格で、膨大な同人誌を所有していた。ただ、所蔵しているのはそれだけではなく、彼の性格を聞き付けた人からの譲渡本も多い。

 

 

コミックマーケット準備会と共同で見本誌の公開をしていると聞くが、いつから行っているのか)


見本誌公開は開館からなので2009年の冬コミ分から。それ以前は一般に公開されたことはない。東京国際マンガ図書館が開館できればそこに過去の見本誌は収蔵されることになる。

 

東京国際マンガ図書館については、入り口でパネル紹介をしている。

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(その計画って頓挫していなかったか?)


頓挫はしていない。明大としても前のめりだし、国会議員の推進派もいる。ただ国会での議論が他のテーマで空転していて、未だ審議にまで至らない状態が続いている。審議にまで至れば否決されることはないと思うのだが。

 

 

(データベース化の作業はそれまで休止状態か?)


データベース化は難しい。米澤氏所有分の管理を通して分かったが、同人誌はタイトルに誤記を含んでいるものも多く、そのままタイプすると検索に引っかからなくなるといった問題がある。また、必要な情報の記載が欠落しているケースも多い。ジャンルなども正確に把握するのは困難。
見本誌は島単位で管理保管されているので、今はいつのコミケのどこの島にいた、なんて名前のサークルか、を元に抽出するしかない。
当然、既刊と勘違いしたケースなど、何らかの不手際で見本誌が提出されないと本そのものが収蔵されないことになる。

 

 

(本格的な作業は国の予算が付き次第、といった形か?)


お金はあっても人手が無い、という課題がある。分類しようとしたら高度な有識者が不可欠。これだけの規模になってくると更に相当の人数が必要。現状では完全なデータベース化は不可能と思った方が良い。

 

 

・・・とのこと。

 

委託分とかは、委託したという事実の記録が別に残らない限り、絶対調べられないだろうな…。

コミケでさえこれなんだから、他の同人イベントは、まあ、アーカイブ化は期待できないだろう。

 

寂しいのは、自分が出した本をちゃんと管理しておかないと、10年、20年先にはいずれ見る機会を失ってしまうということ。デジタルだろうがアナログだろうが、原稿なんていずれ消失してしまうモノ。

 

オススメなのが国会図書館納本制度。天下の国会図書館なら保管に関してはバッチリだし、一度納本したら後はノーケアでOK。二次創作とか関係なく納本可能。

図書館の所蔵物として扱われると権利関係でやばない?とか言う方。その辺は既に頒布時に覚悟して発行責任者を奥付に書いたでしょ。
あと、見られるの恥ずかしい〜って人もいるだろうけど、言うほどお前の同人誌なんて見られねーから安心しろ。


今は落書きでも、20年すれば立派な文化遺産になる。オススメというか、義務なので納本しろ、という話。

 

 


ちなみに今回の調べ物は、
放映20周年を迎えた宇宙海賊ミトの大冒険の、当時のコミケサークルの遷移
放映21年目に突入した聖ルミナス女学院コミケサークル調査

の二つ。

それぞれの調査結果はC97で頒布予定なので興味のある方は是非。


ちなみに調べていたらたまたまこうの史代先生が初めてコミケ参加したときのサクカを発見してしまった。こういう想定外の発見があるから調べ物はやめられない。