招待チケットを入手したので、東京の交通100年博に行って来た。
まともに買うと前売りで1,100円。
高いなーと思ったけど、考えてみたら西武の当日券1,200円だったわ。
江戸東京博物館に行くのは今回初めて。
結構奇抜な形だけど、両国駅から行ってみたら
ほとんど外観を眺めずに中に入るようになっていた。
意味ねー。
さて、入場口に着くとなにやら人だかりが。
なんと東京都交通局のアイドル的マスコット「みんくる」が居るではないか!
みんくるの気ぐるみなんてあったのね。
隣にいるのは都電マスコットのとあらん。こっちはあまり好きくない。
肝心の展示内容だが、都営交通100周年記念特別展、と冠が付いている通り、
都電・都バスの歴史を中心に、馬車鉄道や私鉄、モノレールなどを絡めて
歴史を追っていく内容。
基本的には写真撮影は禁止だけど、ヨヘロモックアップは撮影可能。
やはり子供はこういう展示が好きなようで、わさわさ混み合っていた。
地味だけど、当時のつり革とかも再現してあるので結構興味深い。
中には、江戸東京博物館の館長が個人的に収集していた(笑)都電の定期や、
地下鉄掘削時に掘り出したナウマン象の化石のレプリカなど、
面白い展示も多い。
また、都電さよなら運転の時の映像は圧巻。
観客に囲まれて遅延したとか、惜しまれすぎだろw
うちの親父も当時見に行ってそうだな・・・。
全体的に見ていくと、結構鉄道の技術って余り進化してなくて、
黎明期から基本的なところは確立してたことが分かる。
進化してないって観点だと、昭和の初期から
鉄道会社間の乗り入れサービスも実現されていたそうで、
その点は結構ビックリした。
今回の展示で知ることができた東京の交通の歴史を
大まかにまとめると、以下のような感じ。
①東京の私鉄3社が合併
②独占的な経営に批判が集中、東京都交通局による公営化
③関東大震災で電車が消失。急遽バスを輸入したことでバスの歴史が始まる。
④マイカー普及で道路事情悪化、遅延が目立ち都電廃止。
④トロリーバス、モノレールなど試行錯誤が進むが、結果バス中心に。
(モノレールは当時激混みだった道路の上部空間を活用できるとの案だった。
上野動物園の上野懸垂線はその実証実験だったそうな。)
⑤営団地下鉄が開業、追うように東京都交通局も地下鉄事業の認可が下りる。
そして現在へ。
ちょっとわからなかったのが、
昔から都営は地下鉄建設を要望していたらしいけど却下されていたのが、
なんで⑤のタイミングで許可されたのか、という点。
やはり独占リスクが営団の登場で下がったからなんだろうか。
あと、都電が廃止となったきっかけの④。
これなんかは交通整理をきちんとしなかった国や都側の問題じゃないのか?
富国政策としてマイカー推進しているような時代だから
仕方が無かったのかもしれないけど、
ここで都電が廃止となったのは個人的に惜しすぎると思った。
もう少し、そのへんの事情を詳しく知りたかったところでもある。
今回の展示に加えて、
創作つり革展(ネタがどれも滑っていたような・・・)と模型展示もあった。
特に後者はやはり爺さんから子供まで大人気。
うーん、iPhoneカメラの限界。
一眼レフ持ってくれば良かった(´・ω・`)
また、我が家(から歩いて30分ほど)近くの飛鳥山公園のジオラマも。
さて、これで終わりかと思いきや、
屋外展示として都電6086号車と函館ササラ電車の実物展示が。
実は今回のイベント、これが目玉。すっかり忘れてた。
ただ置いてあるだけかなーと思ったら、
脇にはALWAYS三丁目の夕日の実物セットが!
さらには車内の広告も当時のものを再現(これも三丁目の夕日の小道具?)されており、
なかなか見ごたえがある展示だった。
隣にはササラ電車。
回転部分は竹?のような部材で意外。
中は意外にもかなりメカメカしている。
油汚れが実に生々しく、さすが現役の実車、という感じ。
実物見たいけど、場所が函館な上、
雪がふらないと見れないから、かなりレアだよね。
そして何故か脇に郵便自転車。
展示スペースが無かったんだろうか?w
以上、こんな感じの展覧会だった。
思いの外、内容が充実しており、大人でも十二分に楽しめる。
特に都内在住の団塊世代にはお薦めなんじゃないだろうか。
・・・うちの親父にも紹介しておくかな。