AIによる記事自動生成ブログ四三式

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MOTHER3をクリアした

一応MOTHERオタクをやっていた(過去形)ので自分の少年時代はこのゲームのリリースを切望して過ごしていたと言っても過言ではない。そして、自分のMOTHER熱を冷めさせてくれたゲーム。

当然、予約して購入。ゲームボーイミクロとセットになった代物。MOTHER1+2のプレイを機に実家の奥底で眠っていたのを引っ張り出してきた。今調べたらプレミア化していて中古相場で10万円もするらしいw

買ってから1回しかプレイしていない。それだけ当時はショックだったのよね。2006年4月の発売ってことなので、16年ぶりのプレイか。改めてMOTHER熱も冷めてる状態の今、冷静にプレイしてみて気持ちを整理してみたいと思う。ちなみに64の試遊版はプレイ済みのライトなオタクだった。

プレイしてみた

すごい。びっくりするほど内容を覚えてなかったw どんだけショックだったんだ当時w ほぼ新規プレイの感想だw

あーーーー、うん。。。

コレジャナイ感。

なんだろうな…SFC末期のゲームって感じの…最初から最後までずっと、これMOTHERシリーズでやる必要あった?ってモヤッとした感じになる。

どこから語ろうか…。とりあえずMOTHER2の評価ポイントとして挙げた切り口を中心にまとめてみる。

ゲーム性(ゲームバランス・テンポ)が劣化

根本は、これなのかな。MOTHER2にあったようなテンポの良さが無いというか。MOTHER2の感想の時には「ストーリーに比重が寄っていない」と評価していたんだけど、MOTHER3はストーリーの比重が物凄く重くなっている。結果、ちょいちょい進行を止められてダルい寸劇を見せられる、みたいな。

MOTHERにはストーリーを期待していなかったのに、FFもどきみたいなものをやらされているような感じ?

テンポの悪化っていう意味では、細かいところの挙動も気になった。HP/PPのドラムロールの動きもMOTHER2と比べてタルく、これが結果的に戦闘のスピード感が失われてた印象。序盤のカベホチ演出もタルかったし、温泉出たり上がったりの動きもタルい。

攻略難度も全体的に低くなっていた。腐るほどにセーブポイントや回復ポイントがあるし、MOTHER2のときに感じた絶妙のバランス感が失われている。この辺は、MOTHER2宮本茂・岩田コンビが偉大だった、って話なんだろうかな。

ゲームシステムも劣化

キャッシュカードや電話を使ったシステム、ホテルでの新聞サービスとか、斬新かつ画期的だったシステムがなくなり、凡庸なものに変わってしまった。蛙がセーブポイントってのはまだ良いとして(多すぎるのは別の問題だが)、DPの受け渡し役も担ってたのは全く説得力がない。そもそもドルを使っていたからこそのMOTHERだったわけで、DPみたいなありきたりなオリジナル貨幣概念に退化するとは思わなかった。DP普及のプロセス描写も雑だしね。

マップもそう。マップソンとかいうキャラクターに思い入れが全然沸かないってのは別の話として、「ここに行け!」ってのがバッキリ示されてるのがなんというか。MOTHER2だと序盤の町のマップがあり、ある程度察しつつも、それでも分からなければヒント屋の出番、というシステム。ストーリー進行が一方通行ってのは変わらないんだけど、うまくその辺がカモフラージュされていたのが素晴らしかった。MOTHER3はゲームシナリオに定められた「一方通行」感が露骨に出てるっていう感じ。

一方で、MOTHER3で最大のウリとされているのが新規要素のサウンドバトル。これまた酷い。リズムバトルなんて既にマリオRPGの「ジャンプ」でやってた枯れたネタやん!しかもタイミングがすげー分かりづらい(出来る人出来ない人がくっきり分かれる要素だと思う)上に、出来なくてもぶっちゃけ困らないし。

まあ、サウンドバトルって64版の試遊版でも実装されてたんで、それを継承したものではあるんだけど…実は当時も分かりづらかった。説明スタッフの人も伝わらなさを感じたのか、微妙な顔してたし。そこから何も進歩しないまま実装されたってことがビックリというかガッカリだった。

そういえば、ずっと「MOTHER3はどこでもセーブが実装されてヌルゲーになった!」って記憶してたんだけど、全然違ってたw 正確にはスリープが出来るようになってた。シナリオ進行の途中でセーブポイントがやたらとある点を問題視してたとも思えないし、やっぱりスリープに憤ってたのかな。MOTHER2の感想の時も言ったけど、今のライフスタイル的にはスリープ必須ではあるw ヌルゲーになった、ってのは上述の攻略難度の低下とスリープ導入がごっちゃになってたんだろうか。

キャラのグラフィックが可愛くない

キャラ絵のコレジャナイ感。メインキャラもサブキャラも敵も全っ然可愛くない!なんか妙にリアル化?してる顔立ちだし、踊りとか足組みとか、無駄な動きのアニメーションみたいなのも要らんのよ。清潔感もないキャラが多すぎだし。

ダスター、マジプシーあたりは存在から挙動まで不快だった。そのダスター、最後までメインキャラだしね…。

敵もキマイラをメインにしてしまったからこそなのか、気持ち悪いのばっかり。

キャラに思い入れが沸かない演出・ストーリー

キャラ絵が悪いってのもあるけど、メインパーティのメンバーに思い入れが全く沸かなかった。クマトラ姫とかも結局最後まで何なのこいつ?だし、最終パーティはフリントが来ると思ってただけに最後まで犬で行くのかよ!とか。見た目と動き方が不快なダスターは論ずるまでもなく。

ニンテン・アナ・ロイド、ネス・ポーラ・ジェフ・プーは良いじゃない。少年たちの冒険!って感じだし、キャラの分担も分かりやすいし。何より清潔感がある。プーはちょっと浮いてるけど物語的に東洋の少年が入ってるのはアクセントとしては有り。

それに比べてリュカ、クマトラ姫、ダスター、犬。はあ?って。この時点って統一感のないキャラによる珍道中になっちゃうんだよな。結局のところ、リュカのストーリー有りきで、肉付けに用意されたサブストーリーの主役を集めて無理やりパーティ編成組んだ、ってだけのように感じる。FF6で例えたらティナ+ゴゴ・ウーマロ・ガウのパーティって感じ。セリスとかロックのクラスに至ってない。

サブキャラ、モブキャラも、フリント含め、固有名詞を与えられてる割に光るものを感じなかった。存在感あったのはブタマスク達だけかな。あれぐらいストーリーには絡んでこないのにスパイスが効いてる存在がMOTHER2には(主人公含めて)うじゃうじゃ居たのに、MOTHER3には全く居ないってところが微妙だったポイントなのかなと思う。

世界観が狭すぎる(演出?ストーリー?)

MOTHER、MOTHER2は町の広さもだし、町と町のつながりの部分とか地下大陸の演出も絶妙で、世界の広さを感じるのだけど。MOTHER3は脚本上の都合で島に閉じてしまったのが非常に良くなかった。ニューポークシティなんてオネットよりも狭いし。物語のラストを飾るマップなのに。

しかも、「広大なアメリカ」から「島」だしね。ゲームボーイ時代のゼルダで見飽きてるから…。2006年に発売しておいてパイロットウイングス64のリトルステイツよりもしょっぱい世界が舞台ってのががっかりポイントだったな。

世界のすべてがこの島に集約されているって話だけど、壮大さを感じなかったのは、マップの小ささが結局スケールダウンにつながってたってことなんだろう。

クサいストーリー・セリフ・メッセージ

脚本については是非あるかな。良い意味でいえば、古代の話かと思いきや人類の未来の話だった、ってとこだったり、ヨクバがマジプシーだったとこだったり、クラウスが途中で仲間になるのかと思いきやラストバトルの相手であり、しかも死ぬENDとかも。終盤に意外な展開があったのは好印象だし、糸井重里はやっぱ非凡なんだな…と。

のっけから母親が死ぬ、って時点でMOTHER2のような「ワクワクする冒険」を期待していた人間としては悪い意味で戸惑う要素ではあった。あえてMOTHER1、2の世界観をぶち壊しに行ったのかなあ、とも思ったりして、その辺りは評価に悩むところ。

一方で、最初から最後まで鼻につくストーリーが多く、糸井重里の悪い部分が濃く出てしまっていた印象。MOTHER2で言うコーヒーブレイクの要素が本編にも浸出してきちゃった、みたいな。

プレゼントボックス開けたら屁の音がするとかリズムが聴こえてくるとかの悪ノリもウザったい。最終盤に入ってからのトイレネタとかメカポーキーとのせったいゲームとかも。「面白いでしょ?」って糸井重里が語りかけてくるようなイラッとする描写が畳み掛けられくる感じ。

MOTHER2は、多分ゲームデザインの考慮の中でなんだろうけど、その辺のシナリオのクサいところをうまく排除してゲーム寄りに作れていたんだと思う。逆にMOTHER3は逆にゲーム性排除してストーリーに重点が置かれたことで糸井クサさが前面に出てきちゃったんじゃないか。良く言えば、糸井重里信者には嬉しい作品になってるとは思う。

盛り上がらないストーリー・演出

かったるいぐらい導入に長く時間を割いた割にはエンパイアポーキービル以後の盛り上がりがショボかった。

クラウス戦はストーリーの一部だと思ってるので、実質ラスボスはポーキーな訳で。ポーキーが黒幕ってのは、ねえ…。ぶっちゃけ役不足っていうか、せめて黒幕の裏でちょこまか悪さするキャラでいてほしかった。ギーグよりしょっぱいラスボスってことで、ストーリー全体もスケールダウンしてしまった印象。

ラストの演出も…。プレイヤーとしてはラスボス倒してEDを迎えたい訳よ。なのに、その後にクラウス戦みたいなオマケバトルがねじ込まれてて、なんかスッキリしない終わり方だった。どうせストーリーの一部ならバトルなんて要らないし、いっそクラウス撃破でストーリー展開するとか、クラウス戦後にポーキー戦にするとかにしてほしかった。

END?の後に動き回ることで真のエンディングに進む演出は…面白いとは思ったけど、この流れでやる必要あるのこれ?とは思った。シリアスとギャグのバランスが悪いんだよな。その後の真のエンディングが真っ暗なまま、グラなしでスタッフロール突入とか。噴火とかのグラに費やしたコストをこっちにも回せと。流石にショボくて、これまたスッキリしない。

(ちなみにプレイヤーの名前を「いとい しげさと」にしていたので、「いとい しげさとさんが げんきで ここにいるぞーっ!」ってセリフが流れて来たときは笑ってしまった)

MOTHER2は全部ケリつけて平和な世界を隅々まで探索できて、メンバー送り届けて、帰宅、って感じで、「少年たちのちょっとした大冒険」が見事にクロージングされていた。大山のぶ代時代の大長編ドラえもんみたいな。だからこそ、MOTHER3のEDはなんか物足りなさが際立つ。初代MOTHERのエンディングも大概だったけどさ。

音楽・サウンドがイマイチ

音楽・サウンドは全体的にパッとしなかった。ブタマスクたちのテーマもそうだし、踊りのシーンのテーマ(温泉のときはそのアレンジ?)もそうだけど、全体的におちゃらけたBGMばかり強調されていたのも自分には合わなかったな。MOTHER2のゲームタイトル画面のBGMだけ持ってきてもワンパンで勝てるって感じ。鈴木慶一田中宏和をそのまま起用すべきだった。

これ見よがしのMOTHER2演出

これは最悪だった。というか、これが最悪だった。

音楽にしてもドット絵にしてもどせいさんにしてもすっごいカプセルにしてもタコけしマシンにしてもアンドーナツ博士にしても…etc。「ほら、お前らの大好きなMOTHER2だぞ?嬉しいだろ?食えよ」って言われてるような演出に興ざめ。

しかもそれがエンパイアポーキービルっていう最終盤のダンジョンで露骨に出て来たときにはがっくりしたね。

そもそもが逃げ

MOTHER3、元々64向けにフルポリゴンで制作されていたものなのよね。それが発売中止を経て、満を持して登場。

…と思ったら2Dドット、しかも旧作ファンに媚びたデザインと演出。それはもう逃げでしょ。

全体的にイマイチなゲームだとは思ってるけど、当初のフルポリゴンで出してたらまだ「攻めた作品」だと評価したと思うのよ。64版を待ちに待った身としては、そこが一番残念で、がっかりしたポイントだった。

総評

16年ぶり、ゲーム内容も殆ど覚えてないド新規状態でのMOTHER3プレイ感想まとめ。

  • ストーリーゲー
  • ゲームとしては弱く、特に目新しさもインパクトもない
  • SFC末期にリリースされた及第作って感じ
  • 世間がPS3だ、XBOX360だ、って言ってる時代に出てきたSFCクオリティの作品
  • 前作ファンに媚びてる
  • 次世代ゲーム機戦争時代のチャレンジ精神みたいなものが消えてて悲しくなる
  • 糸井重里ファン向けのゲームであって、MOTHER1+2ファンにはオススメできない

まあ、ド新規状態でプレイしてもやっぱりガッカリしたわっていうのが感想かな。ネットの評価を見ると「当時の期待値が高かったために辛口評価を受けがち」とか散見するけど、やっぱり冷静に評価してもMOTHER2には及ばないと思う。(MOTHER2は当時のFF6ライブアライブドラクエ5とかに胸張って対抗できる作品だと思っているので、転じて、それらのゲームにも及ばないレベル、っていう評価にはなる。)

決して駄作ではないし、MOTHER2知らない子がプレイしたら高評価つけるんだろうなあ、というのは分かるんだけども。

やっぱりMOTHER2を知ってると劣化ゲーにしか感じないし、MOTHER3を64で出す流れがあったことを知ってると、「逃げを打ったゲーム」という評価になっちゃうわね。

その他に思ったこと

  • 「PK LOVE」は無いだろ…
  • 「PK LOVE」習得時、どう見てもリュカはイオニアに掘られてるだろ…
  • ゲーム難度は下がってるのに、ヘン状態だけが鬼畜化しすぎ。勝手にアイテムを消費するな。
  • カベホチは解除と同時に攻撃食らうので、ねばねばマシンから改悪調整されたのかなとは思うけど、ねばねばマシン愛好家としてはイライラ度は上がった。
  • 城にあるハリの描写、ゼルダの伝説やんけ
  • ライブアライブベヒーモスのパクリ
  • 猿にアイテム持たせてたらそのまま返って来ないんだが?
  • 最終ダンジョンに行く前に警告してくれたMOTHER2の方が親切だった

余談

老人の自分語りコーナー。

GBAから入った子は信じられないと思うけど、MOTHER2発売当時ってネットコミュニティでファンが結集するってことも無かったんで、基本的にはマイナー作品扱いだったのよね。世間はFFかドラクエじゃないと人にあらず、だったし。

キムタクCMは知ってる、っていうレベルだったのが、以後、認知度がグンと上がったのは間違いなくスマブラだと思う。スマブラのネス参戦は当時の虐げられたMOTHERオタクたちには歓喜だったのよね。現代で言う推しの「供給」ってやつか。それでもMOTHER2に手を出してたのはどれだけいたのかなあ。エミュレータ全盛の時代に手を出した人は結構いたのかもしれないけど。

並行して、糸井重里「C級コピーライター」から雑誌のカラーページで胡散臭いことを語る広告塔みたいな存在に変わり、ほぼ日あたりでMOTHER情報が小出しにされたことでMOTHERオタクが先鋭化していった感じ…だとうっすら記憶。自分はほぼ日はあまり追ってなかったし、そのあたりから離れ始めてた気がするけど。

今のMOTHER人気は、GBA時代に完成されたものだと思ってる。スマブラで知ってる!っていう若い子たちを、完全に先鋭化したオタクが囲んで、新興宗教化したみたいな。そこから16年も経ってるので今や政治に入り込んで活動してるような具合か?胡散臭いな。ネットも成熟してたし、情報量が段違いよね。

今はネットに書かれている知識はファンなら知っていて当然、って扱いなんだと思う。多分、MOTHER2の時代にはそれほど人権得られてなかったという話は今のファンには信じてもらえないんだろう。昔はそんな情報知る由もないし、知らなくてもファンをやれたっていうか。ネットの無い時代にリアルタイムでMOTHER2に触れられたのは良い経験だったなあ、という話。

スペースワールドのパンフレットに書かれてる情報とかも、自分には興奮するコレクションだけど、もうネットに出尽くされてて需要ないんだろうなあ。

全然関係ないけど、最初に書いたMOTHER3の箱を開けたらフランクリンバッチが出てきてちょっと嬉しかったw ずっと憧れの品だったけど持ってたのか俺w(今は一般販売されてるらしい。)