MOTHERシリーズをやった流れで、SFCの3大RPGの1つ(自分調べ)、新桃太郎伝説を久々プレイ。確か当時購入したときは謎の実写VHS(プロモーション用?)がついてきた気がする。
うーむ…、やっぱり傑作RPG!当時ゲームが終わっちゃうのが悲しくて、三千世界倒した直後にセーブデータ消して最初からやり直しただけあるw(その後、マトモにエンディングに至るまで十年近くかかることになる)
ゲームとしての評価
ネットに散々に挙がってる感想とほぼ同じなんだけど、
- 雑魚敵が強すぎる
- 使い物にならない仲間が多すぎる
- もっさりしたUI
- やり方次第でゲームバランスが崩壊する
ってところがある一方
- これぞ純和風RPG
- (通常プレイなら)上々なゲームバランス
- 膨大かつ斬新なシステム
- 凝ったグラフィック
- これでもかっていうぐらいの小ネタ
- BGMが神
- 夜叉姫が可愛い
みたいな、マイナスを上回るプラス要素が多い。特に、純和風RPGの追求ってところに評価をしていた訳だけど、久しぶりにやってみたら、システム面でかなり攻めてるゲームだったな、っていう印象だった。あと夜叉姫が可愛い。
特に戦闘中のセリフや特殊コマンドなどがモリモリ盛り込まれていたのは今見るとビビる。なんなら最初しかつかえないだだぢぢの実装とかも新鮮だよね。
4ヶ月で開発した、っていう文をネットで見かけたけど、とてもそんな期間で作れるとも思えないボリュームだし、恐らくコーディングが4ヶ月の突貫工事だったんだろうな、って思ったりする。
ちなみにいつのまにかド定番パーティになっていたましら・あしゅらを初起用。強いのね。こいつ。
ストーリー
MOTHERでもそうだったように、どうしてもゲーム性を語りがちなので、ストーリー面についても掘り下げてみる。
どう見ても伐折羅王がアホなだけだよな、ってのはさておき、やっぱりみんな大好きカルラの絶対悪っぷりが素晴らしい。かぐや姫まで殺害未遂起こすし。ケフカと双璧をなすレベル。そして、人間だけでなく既に前作で改心した鬼たちがカルラに翻弄されていく描写が良い。
ダイダ王子という筋肉バカは存在はアレだったけど、最後の仲間になる演出は良いね。攻略本とかなしでプレイしてた人は愕然とするだろうなw
ラストの人類・鬼ともに大多数が死に至る、っていう描写も凄い。今まで絡んだキャラクターとかも余裕で死んでるし。愛嬌があるデザインだからこそ余計にってのもあって、そういう生々しさはFF6の世界崩壊よりは強烈かもしれない。その割には天の仙人がうしゃうしゃ笑ってたり、しょじょ寺のおしょうさんが水あめ水あめふざけたこと言ってたのはちょっと余計だった。
総評
マイナス要素が惜しい。特にUIと仲間だけでも改善するだけで全然今でも売れると思う。
UI、こんなにもっさりしてたっけ?っていうぐらい当時はあまり気になってはいなかったけどw今だととても気になるのね。あと、せめて雪だるまちゃんが戦力になって欲しかったな。夜叉姫ちゃんと一緒に地獄につれて行きたかったよ。
当時思ったのが、このクオリティで続編を!!だったんだけど、結局出なかったんだよな。開発リソースを売れ筋の桃鉄に集中しちゃったからのか、そこも残念だった。
(ちなみに、PS版桃太郎伝説の存在を初めて知ったという。評判良いみたいだから中古探してやってみようかな)
ファンとしてはリメイクを期待してウン十年だけど、まあ今権利握ってるのがコナミって時点でお察し。ハドソンだから出せたゲームでもあるのだが、逆に本作の一番のマイナスポイントも「ハドソンで出てしまったこと」なのかもしれない。
ここだけの話
ネットにも書かれていない新桃太郎伝説の裏技を一つ。
セーブ用の電池が切れたカセットは、電源投入後にプレイしようとすると旅の記録が呪いの効果音とともに消える(ドラクエと同じ)。ところが、再開する前に、一旦旅の記録を別の領域にコピーしてから再開すると、なんと普通にプレイできる、のである。
原理は謎。というか、電池が切れてたらSRAM領域は揮発して消えちゃうはずなんで、そもそも電池切れではなくSRAM不良だったのかも?コピーした際は先にSRAMがイニシャライズされてるから・・・だとしてもコピーするために最初のセーブデータを読み込んだ時点でアウトだよなあ。よく分からん。
ここだけの話その2
女湯のイラスト、今だとかわいいもんだけど、当時はあれで結構興奮してたw昔はピュアだったんだなあw しかし、人気度が下がってでも女湯を覗く桃太郎っていう構図が面白すぎる。