前回(下記事)の続き。
さて、見学ツアーは船橋(ブリッジ)見学の順番がバラバラだった分、その後は自然解散のような形に。
降りたところではまた制服の自衛官がいろいろと質問したりと立ち話。流石幹部or幹部候補(たぶん)。熱心だ。
改めて周囲をじっくり見る。
端にはソファー。
スタッフが横にいたので話かけてみる。
俺:今日ここにいるのは皆さん、予備自衛官なんですか?
スタッフ:いや、私は運航管理しているリベラ(※)からの応援で。
俺:あれ?一度経営破たんしたんじゃなかったでしたっけ?
スタッフ:いえ、リベラ自体は経営破たんはしていません。
※ナッチャンWorldの運航元の東日本フェリー(就航後半年で経営破たん・・・)を救済吸収合併した会社なので、確かに破たんはしていない。むしろ救世主。本社は呉市だとか。
俺:そうなんですか。そもそもこの船知ってます?
スタッフ:実は私3年前に入社したばかりで。
俺:あーじゃあ、入社した時にはもう無かったのか。それじゃあわかんないよね。
スタッフ:そうなんです笑
俺:大変だろうけど対応頑張って。
スタッフ:ありがとうございます。
なんてくだらない雑談をする。今日のイベントはリベラからも応援が来ているのかぁ。
さて、先に進む。先ほどの講話会場脇に戻ると自衛隊災害派遣活動・PFI事業についての展示場が。
全景はこんな感じ。
ここはミリメシや写真紹介。
なんだこれは・・・。
PFI事業の紹介パネルはこんな感じ。
活動実績を見ると、はくおう5件と比べてナッチャンWorldは1件と寂しい感じ。
やはり陸自中央輸送業務隊副隊長の発言通り、函館母港だと厳しいところがあるんだろか。
この写真いいね。やっぱり戦車載せるとこ見たかった。
展示ブースのお隣は調理場。
調味料があるってことは船内で調理したんだろうか。前日2月28日は交流会が開催されたとの噂(真偽不明)
階段正面にあるINCAT製造板。Twitter界隈だと撮っている人が多いイメージだったが、実際の現地では気づいている人がほとんどいない様子。
改めて(気持ちにゆとりをもってじっくりと)船内見学。フロアマット2種。やはりナッチャンのデザイン性は素晴らしい。
3F屋外デッキ(喫煙所)
2F甲板
そして下船。うーん、素晴らしい。
・・もっとじっくり見たいのだが、昼メシとブルーハピネス一般公開、自衛隊車両搬出の時間を考えるとこれぐらいにしておかねばならぬ。
周囲を眺めると記念撮影している自衛官の姿も。
楽しそうね。是非これを機にナッチャンWorldに愛着を持っていただき、活用を期待したい。
そしてワラワラ出てくる自衛官。
船橋見学していた方々かな?そういえばこの人たちの階級ってどんなんだろう、制服から判断できたよな・・・
と思っていろいろ調べてみる。
うわあ、海将やんけ!
というか、今更になって船内見学していたのが海自の人だと気づく(ミリタリー素人)。それも海将クラスまで見学に来るとは。それだけ自衛隊内でナッチャンWorldPFI事業への関心が高いということか。
そういえば、確かに朝方、黒塗り乗用車に星三つ掲げた光景を見たんだよなぁ(撮っておけばよかった)。自衛隊車両標識的には将クラスが乗車しているという意味らしい。
さて、ここでちょうど12時。ブルーハピネスの公開が始まる。
うーん、この行列。
よし、メシにしよう!
ということで、事前に調べていた横浜大さん橋前にある「海員生協大桟橋立ち食いコーナー」へ。
ここはこの界隈の海運関係者向け食堂で、一般人も食べられる。
ポイントは350円という価格にも拘らず、そこいらの飲食店では出てこないような量のカレーが出てくること。横浜みなとみらいの世界観の中でまさか都内繁華街よりも大衆的な食事が食べられるとは驚き。
カツカレーでも500円でっせ。
時間が時間だけに通常利用者で大混雑。撮影は控えておいた。
・・・うーん、これは素晴らしい。
店内を見渡すと牛すじ煮込み丼というメニューが。うまそう!調べてみたら冬季限定だとか。失敗したなぁ。次の機会に食べよう。
また、どうやら缶ビールも販売している様子。ここで飲むのもオツだな・・・。
なお、カレーの味は「家庭的」とだけ言っておく。
食後は腹ごなしに昼ナッチャンを堪能し、その後ブルーハピネスの見学へ。この様子はまた余裕があれば別記事にてご紹介。
さて、車両展示の場にいた自衛官に話を聞いていたのだが、この両日、船内に車両をおいていた訳ではなく、各日搬入搬出をしていたそうだ。そして、この日は船内公開が終わる14時30分以降、すみやかに搬出予定とも聞いていた。
自衛隊PFIとしてのナッチャンWorldの醍醐味は、やはりこの自衛隊車両の搬入・搬出だろう。残念ながら搬入は見れなかったものの、この日は早めに大さん橋屋上(くじらのせなか)で待機。
14時30分を過ぎると見学者の追い出しが始まる。
そして資材等も搬出開始。
ん?あの看板に貼ってあるのはなんだ?
・・・
なんだこれは・・・(2回目)
搬出用の車も乗船。
すると広報が撮影を意識した動きをし始める。
やっぱ、広報的にも搬出シーンはポイントなんだな。
いよいよだ。
ちなみに明らかにこのシーンを狙って撮影していると思われる人間は数名のみ。ミリヲタが集まると予想していたのだが・・・みんな興味ないのか・・・??少し寂しい。
そして来ました。
偵察用オートバイ
船体と比較すると小さいなぁ。
高機動車
道路障害作業車。
下船したところにスペースがないのか、一旦右手に進み、折り返してきた。
まぁ、有事の時はもう少し周辺を解放するんだろうから問題ないんだろうけど、反対側の岸じゃないといろいろと面倒くさそう。
そして締めに3トン半+接岸ボート。
ここでダッシュで移動。もちろんここまで移動して撮影していたのは俺一人。。。
横ナッチャンと道路障害作業車
そこに三トン半+接岸ボートが合流。
そして出ていく。
さよーならー!!
てか、周囲の一般人、反応薄いな・・・。自衛隊車両が走ってたら普通びっくりしない?
さて、再びくじらのせなかへ戻る。
自衛隊車両に続いて、オリックスレンタカー車両の搬出が始まる。
車高の低いテスラロードスターは搬出に手間取り、ロープを重ねて段差を解消したりと四苦八苦。このロープはそれを目的に用意されてるものなのかな?
悪路を走る前提の自衛隊車両が車高を高くとっている理由がよくわかるシーン。
そんな時に神奈川県警巡視艇が通りかかる。
この光景を見て思わず笑う。
ようやくテスラロードスターが下船。
その後は順次車両搬出が進む。
そして、ロープや補助板を撤去。
段差解消のために結構苦労してるんだなぁ。接岸してすぐ車両発進、とはならないようだ。
搬出が終わったらすぐにランプウェイの収納。一度に自動格納、という訳ではなく、手前側を上げて、先を下げて、の繰り返し。これもなかなか大変そう。
ようやく格納完了。
あとは出航まで時間つぶし。赤レンガ側に回りランプウェイ裏側を見たり。
本当は夕焼けナッチャンを撮影しようと思ったが、タイミング悪く重い雲が覆ってしまい、撮影できず。
挙句の果てには降雨が・・・
気が付いたらどっぷり日が暮れていたので、急ぎで側面から夜ナッチャン、夜ブルーハピネスを撮影。その後ダッシュでくじらのせなかに戻る。
やはり出航シーンを見に来た人間も多いみたい。会社帰りの人間も加わり、現地は盛り上が・・・る前に雨脚が強くなる。絶望感が広がる・・・そして重いの覚悟でわざわざ持ってきたサンヨンは持ち出すのを断念。。。畜生。。。
そんなアンニュイ状態の19時00分、ブルーハピネス出航。
なんとか必死で撮影。ブルーハピネス自体が明るくて助かる。
やっぱり船は航行シーンがいいね!
現地はこんな感じ。
さよーならー
ベイブリッジ交えた構図も期待したが、思いのほか暗く、日が暮れるとこの先はほとんど撮影できないやね。晴れてたらなんとかなったのかな。
出航間際の方がみなとみらいバックにできるのでいい感じ。
そして雨を乾かしつつ屋内待機(もう動くのも限界)し、20時00分、ついにナッチャンWorld出航。
ぐうーやはり船体が暗いのでブレる!この辺は高感度撮影できる今時のカメラ、明るいレンズは必要ですね。ボロ装備じゃこれが限界。おまけに降雨できれいな写真を撮るとかそれどころじゃないw
こちらも周囲はこんな感じ。本日のフィナーレでもあるので、雨にも負けずと熱気がこもる。
ありがとうナッチャンWorld!また逢う日まで!
さて、このナッチャンWorldだが、接岸試験を行うために各港へ転々としているそうだ。今回の行先は清水港。その次は徳島小松島港、3月13日には大阪港だとか。(2017年3月11日現在)最終的には呉なのかな?
今後の行動が楽しみ。
・・・というか、ほぼ廃船状態だったこの船で、こういうイベントを楽しめるようにまでなった(おまけに非常に期待されている)という状況なので、ああ良かったなあ、とナッチャンファンとしてはしみじみ思います。はい。