AIによる記事自動生成ブログ四三式

このブログは天才チンパンジー「アイ(AI)ちゃん」が、言語訓練のために作成しているものです。

MOTHER関連書籍を読む

せっかく1~3をプレイしたので。

マザー百科

初代の公式ガイドブック。1989年10月20日発行。再販はされているが初版のはプレミアが付いている…はず。確か、あまりにもMOTHERを熱っぽく語ってたら、それを目にした近所の友人がプレゼントしてくれた記憶。当時でも既に稀少本だったはずだから、ありがたい話。

一般的なゲーム攻略本と違って、遊び心が前面に出ている。攻略情報は1割ぐらいw。その他の9割はまるでガイドブックのような記事とか、著名人の寄稿コラム。写真も全然関係ないアメリカの実写写真に適当なキャプション付けてたりと。読み物としてとてもおもしろい。この辺りは非凡な糸井重里のセンスによるものなんだろう。

各著名人は恐らく試作版を提供された見返りに寄稿をもらってるのかな?一番笑ったのは井崎脩五郎「MOTHERをやった翌日は馬券がよく当たる」というコラムw すぎやまこういちドラクエ4のクランクアップ後にプレイしたそうで「怖いおにいさんのロックンロールはおおウケ」と。高橋源一郎はMOTHERにアメリカ黄金時代を見出したということでアメリカ80年代文学や映画の紹介。泉麻人は芸能人の仮想配役ということでピッピが山瀬まみアドベント砂漠のおじさんは谷系、砂漠の地下遺跡の猿はクレージーキャッツ+小野ヤスジ、ロイドは大江千里…とかw

スタッフからはやはり宮本茂の寄稿に着目してしまう。当時のファミコンプログラマーだけで制作されていたが、MOTHERは各ジャンルのプロが参加した「メディア」に一歩近づいた、ということが語られていた。最終的にファミコンを新しいメディアと呼べるようにしたい、という将来像も語られていて、その点でMOTHERという作品を評価していた、というのが分かり興味深い。PSの時代にゲームは総合メディアに進化したよなあ。ソニーの功績だけど…。

そして鈴木慶一(冒頭の紹介文に記載があったけどムーンライダーズはテクノバンドなのか?)と田中宏和チャック・ベリー風のサウンドプログラマーとして試行錯誤した結果に生み出されたサウンド、というか鳴らし方、だと。一般的なミュージシャンがただデモテープを渡して終わりというスタイルではなく、鈴木慶一の自宅で合宿して一緒にサウンドチェックをした、という話も。日本のミュージシャンが海外進出するにあたって、レコードではなくファミコンで進出する可能性もありなんじゃないか、と展望が語られていた。2023年からグラミー賞ゲーム音楽部門が新設されるらしく、そういう時代がようやく来ている、と思うと本書を読んだタイミングが良いというか、感慨深い。いや、今のゲーム音楽業界事情を知らないだけで、既にそういう時代に至っているのかもしれないが。

あとは背表紙裏にあるフランクリンバッチのプレゼント企画ね。本書を入手したときには絶対抽選終わってるだろうな、とは思ってたけどw これ当時は本当に欲しかったな~。

任天堂公式ガイドブック マザー2

外観はマザー百科に似ているが、中身は読み物というより攻略情報寄り。挿絵などを楽しむような感じか。グッズリストにモンスターのパラメータ詳細、撮影ポイントに加えて、意外にもレアドロップアイテム一覧とドロップ確率まで記載されている。本書ではどせいさんが「土星さん」と明記されているのが注目ポイント。

読み物としてはしりあがり寿の怪作や、スチャダラのふざけた対談もあるが、特に田中宏和鈴木慶一の対談と開発スタッフ全員に一言貰ったインタビュー記事が貴重。前者は1のリメイク音源、カムバック曲がフライングマンのテーマの原曲に近い上に無駄?に12小節も収録されてること、OKすか?やゲップ等の効果音の元になったスタッフ、GYIYG STRIKES BACK!の時のギターが宮本茂(しかも勝手に録音したやつ)、ドアノック音が「お前はアホか〜」になってるというネタが書いてある。

後者は全メッセージ管理の三浦昌幸氏曰く「メッセージはデータ消費量が比較的少ないので、メッセージはタダ、という合言葉が生まれた」とのこと。宮本茂はカッコイイと思うものに「マルチメディア」としている。そして岩田聡は作るのに夢中でゲームを通しでやってない、とかw

マザー2 ひみつのたからばこ

ファミ通編集による書籍。こちらは逆に攻略本というより読み物。ゲームの展開をネスの一人称で書かれていて、事後読むととても面白い。プレイヤー目線のメモみたいな感じでもあるので攻略にも使えなくもないけど。

当時のゲームガイドブックを多く手掛けていたJK.VOICEのはんだまさし氏によるテキストだが、この方が今何をやってるのかは不明。最後の方でネスの好物がハンバーグなのに、ママの手作り「ハンバーガー」とデカデカと誤記してるのには笑った。この本ではオレナンカドーセは捨てられたプレゼントがスネたものだと判明する。

また巻末の袋とじ、35の謎と回答も見どころ。ペネトラ・ジョバンニの元ネタは東京五輪に出場していた自転車選手の名前が元ネタだとか、トニーは「最初からホモだった訳ではない」とホモ断定していたりだとか、ピザ屋の配達人ゴンザレスはイメージキャラクターであり、それに似た人を雇って全員ゴンザレスと名乗らせてるだとか、どせいさんは宇宙人ではなくアルジャーノンな種族だ、とか。編集のお遊びで書いてる部分もあるだろうが、一応は糸井重里監修なので公式解釈だと思っていいだろう。それでも、あくまで研究委員会の見解、という体裁にしているのがニクイ。

トニーの誕生日クッキーを本人の目の前で開けてしまうのは酷い、というのに対して、「ジェフは反省してるけど本人の意志でやったとは思えない。見えない力がそうさせたんだろうし、その見えない力も反省したはず。ひどいという前にこの質問をしたキミも反省しているだろう」とかあったのには笑った。

こちらにもドロップ率までは記載ないがレアアイテム一覧や撮影ポイントの記載はあり。

覇王ゲームスペシャル16 MOTHER2 ギーグの逆襲

これぞ攻略本!って感じの内容。まあ、公式ガイドブックが超充実してる攻略本になってしまっているのでぶっちゃけ価値を感じないが…今見たら「攻略本ってこんなんだったよな」っていうノスタルジーに浸れるいい資料、ってとこかな。ゲーム画面を多用してるので分かりやすいといえば分かりやすいのかも。

この本の注目ポイントは「糸井重里にいちごとうふを食べてみてもらった」、というコラム。笑顔でこりゃヒドイ!とか言ってて笑う。

MOTHERのことば

MOTHERシリーズの醍醐味はセリフ・メッセージってのもあって、全セリフ集みたいなのをまとめたサイト無いかな~と思ってたらMOTHERのことばという都合良い書籍が公式から出ていた。やたらとうさんくさい近年のMOTHERビジネスに感謝。MOTHER1~3に登場するセリフ・メッセージを全て網羅。しかもGBA版とかVC版とかとの差異までまとまっている。

MOTHERのことば。 - ほぼ日『MOTHER』プロジェクト - ほぼ日刊イトイ新聞

2020年末に発売されたそうで、出版したてのホヤホヤ。やたらと豪華な作りで邪魔&高価なのが難点(ついでにいうとエスカルゴ運送を模したダンボールに収蔵されているが、それと本書の間に保護シートが無く、開封直後から擦り傷だらけってのもアレ)だが、MOTHERを隅々までしゃぶり尽くすせる、というか、通常のゲームプレイじゃ見落としがちなものまで網羅できるって意味では有意義な資料。

校正にかなり力を注いでいたらしいが、それでも販売開始後に訂正箇所が発見されている。そのあたりからも元々のセリフのボリューム量が半端ないことが分かる。できればその訂正も反映された第2版あたりが欲しいものだが、発売から2年経過した今の時点でもまだ在庫もたんまりあるようなので、第2版自体が期待薄。完売したらそのまま消えていく本だと思われるので、気になる人はプレミア化するまでに買っておけば良いと思う。

MOTHERのことば1

で、こちらは、3冊構成のうちのファミコン版MOTHERのセリフ・メッセージ集。

GBA版の敵をチェックした時のメッセージを網羅できるのがポイントだろう。それだけでなく、仲間が気絶してたりするとメッセージが変化する要素などもあったらしく、流石に驚いた。もちろんGBA版のED内容も掲載。マップも掲載されていたりして、雰囲気を味わいながらストーリーを再履修出来る。

GBA版で修正されたセリフ・メッセージについては、対比表がある訳じゃないので該当ページと見比べるのがかったるいのがマイナスポイントだが、なかなかに興味深い。有名なのは「ストリップ劇場」がNGワードになってるとこだけど、それ以外に「おまわり」関連の言葉とか。恐らく特定の職業の人間を蔑むようなセリフってのはNGになってしまっているのだろう。あとは後述するMOTHER2でも同じなのだが、SFCに特化したセリフ(「リセットボタン」とか「コントローラー」とか「テレビ画面」とか)も修正されてるのは流石に細かいな、っていう印象。

MOTHERのことば2

上記のMOTHER2版。厚みがMOTHERの倍近い。アイテムの説明だけでなく、通常/戦闘の使用時メッセージまで網羅されていてビビる。

目玉はやっぱりホテルの朝刊読み上げサービスとヒント屋の網羅だろう。イベントごとにセリフが用意されているのは認識しているが、逐次チェックするの面倒だし。前者は各ホテル共にプーのおしのび記事が載っていたりスポーツ新聞を間違って持ってきていたり、自ホテルの広告を読み上げたりと、パターンは決まっているようだが、なかなかに面白い。

それにしても、何度もプレイしたゲームだが、初めて知ったメッセージが結構あって驚いた。マニマニのあくまに向かってタコけしマシンとかこけし消しマシンを使った時の特殊メッセージとか、重要アイテムをポーラやプーに預けたまま離脱した時のセリフとか。1と同じだが、やはり誰かが気絶している時の変化も。普段は気絶したらすぐカムバックさせなきゃ、って思ってプレイしてたりするから、なかなかこの変化するセリフにたどり着けないだろうな、とは思う。