AIによる記事自動生成ブログ四三式

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鎌倉殿の13人を見た

三谷大河3作目。鎌倉殿の13人が完結。

なかなかリアタイできなかったんで、一時期3週分ぐらい録画が溜まってしまったのだけど、なんとか最後はリアタイ(という名の15分遅れぐらいの追っかけ再生)できて良かった。

流石の三谷大河、なのだけど…

総論から言えば、面白かった。ただ、新選組!真田丸と比べてギャグの頻度が高いというか。最終回も冒頭の次作の家康のカメオ出演だったり、後鳥羽上皇退場のシーンの文覚との掛け合いだったり、義時と三浦との掛け合いだったり…。メリハリが弱いといううか、なんか曖昧だったのが残念だったかな。もっとシリアス回はシリアスで終始してのめり込ませて欲しかった。

あと、流石にこれはコロナ事情だから仕方がないのだけど、今まで以上に密室劇だったのでスケールが小さかった。よく頑張った方なんだろうけどな。源平の合戦も最後の承久の乱の合戦シーンとかも秒で終わるし。一番壮大だったのが巻狩ロケ?そりゃ無いでしょって気はする。惜しい。

この作品のテーマって

初期からずっと思ってるんだけど、この作品って「女の戦い」がメインテーマで、主役は「女」だよな。終始、女が女同士でバチバチにやりあってる。多分、歴史上の政子という存在がそういうストーリー作りに作用したのだろうけど。実際「のえ」のラストシーンとか、最終回まで「女の戦い」で描いて来たな~って感じながら見てた。

で、実は言われて気付いたのだけど、最後の政子が義時を謀殺?するシーン。あれも「女の戦い」の一環なんじゃないか、って話。なるほど~!と。最後まで「女の戦い」が描かれていて、義時を含む武士は主役のようで、実は準主役でしかない、という話。そして、最後は身内とはいえ、武士を倒して女が頂点を取ってしまった。

で、最終回のあのシーンはどうよ

正直「ハァ?」って感じではあった。「頼家の話があったからこそ政子があの行動を取った」と言われて、なるほど!とは思ったけど。でもなあ…義時と政子って陰陽の関係だった訳で、政子は善の象徴として描かれていたのに、最後の最後で政子が闇に落ちたら一貫性が無いやん!って思ったりしてしまった。しかも、本人は闇に落ちてる素振りが無いというか、義時を救済したような顔してたのが尚更気になったり。いくらすすり泣いてたとはいえ、あれじゃ根っからの畜生でしょ

意外だったなあ~と思ったのは、小池栄子を起用して、パワフル姉さんみたいな描き方をしなかったとこ。芯の通った地蔵菩薩みたいなキャラに描いてて、それは新鮮だなあ~とは思ってた。まあ、だからこそ尚更最後に菩薩が牙をむくとか謎だったんだが…。

もう一つ気になったところ

義時と三浦の最後の対峙。あそこもギャグ入れてきて少し冷めちゃったのだけど、ギャグの説得力がないとこが余計にアレなんだよな。毒だと思い込んでしまってろれつが回らなくなって…って話だけど、んな訳ないだろ!!って。流石にチープすぎた。もうちょっとなんとかならなかったのなあ。

しかしまあ、義時と三浦はどんなに裏切り裏切られても最後は感情抜きに利得で手を握るってのは男(武士)の世界だなあと思うし、そういうのは絶対許さない、殺す!ってのが最後の政子の行動に代表されるけど、女の世界という見せ方なんだろうなあ。

本作を点数で表すと

2回見直したいか?っていうところよね。最終回の盛り上がりが決め手になっちゃったっていうか。タイトルの13人が実は暗殺した13人という意味の伏線だっただとか、頼家の名前が挙がってたことに視聴者も気にしてなかったとことか、いろんな考察・感想を見て高ぶりはするのだけども…。80点から75点の間ってとこかなあ。

三谷は群像劇を描くのが素晴らしいが、主役がアレだけど新選組!の方がよく出来てた印象だし、全体的なスケールで言うと真田丸の方が良かった。役者は良いんだけどね。佐藤浩市のとこだけ見直したいな、って感じ。

逆に最初からミステリーモノだと思ってたら評価爆上がりだったのかもしれない。思う訳無いが。

人にはオススメしたい作品

とは言っても、人にはオススメしたい作品では有る。間違いなく平安末期~鎌倉時代には詳しくなるし、事実ほとんど興味なかった自分もかなり関心が高くなった。三谷大河の良いところは歴史にとっつきやすいってとこだな。

つーか、みんなもう忘れてるけど、同時期にアニメ平家物語がやってたっていう事実よ。しかもあっちも秀作だし。平家側の目線と源氏側の目線の作品を同時に見れたとか素晴らしい限り。同じ人物なのに描き方が全然違うっていうとこだけでも面白いし。

あとエヴァン・コールさんが有名になって嬉しい。ハクメイとミコチ(アニメ)はいいぞ。