テアトル新宿で1週間に渡り高田渡を取り上げたレイトショーイベントが開催されるらしい。
高田渡大復活祭2015
魚拓
http://megalodon.jp/2015-1206-2355-17/www.ttcg.jp/theatre_shinjuku/nowshowing
7年ぶりの公開となる「吉祥寺発赤い電車」、テアトル新宿で開催されたフォーク大學なるイベントの様子を紹介した「テアトル新宿の高田渡」(初公開)、そして高田渡死後開催されたイベントを一部取り上げた「高田渡を送る会ドキュメンタリー」、など気になるタイトルが目白押し。
それに高田漣のライブ、新宿タンポポ団なるライブも企画されている。
これは凄い!
<2015年12月6日(土)>
という訳で行ってきた。
いきなり苦言で申し訳ないが、この忘年会でやたらめったら飲み会が開催される時期に一週間丸々ってのは非常に困る。そんでもって21時~23時って時間帯もどうなのさ。皆がアクセスいい訳じゃないんだから、その辺考えて欲しかった。
それから、タカダワタル的、タカダワタル的ゼロの連発は流石に飽きるだろう・・・。実質ほぼ毎回行かなければならないし。動員増やしたいのはわかるけど、皆が皆、この年の瀬に一週間ヒマな訳ではないので、その辺配慮して欲しい・・・。
高田渡関係のイベントに行くのは、同じくテアトル新宿でのタカダワタル的ゼロ公開以来。調べたら2008年・・・もう7年前かよ。。。
↑当時の様子。(2008年5月21日)
ちょっと早めに着いた(19時ぐらい)ので先にチケットを買ってみたら、10人も居ないという・・・(座席指定なので購入者がわかる)。
最終的には40人ぐらいいた(つまり、ガラガラ)ので、当日券で入場している人が殆どなんだろう。ちなみに、このレイトショー週間はチケット半券を持って行くと当日券が300円割引で入場できる。
配布していたパンフはこんな感じ。
会場にもフォーク大學ゲストのコメントだとか、色々展示されていたんだけどケータイの電池切れにより撮影できず。まぁ、明日撮ってくるか。
そして、客層。2割ぐらいは音楽業界の人なんじゃないか。社会人っぽいのにヒゲ生やしてる率が高い。あとは団塊世代と奥さん、って組み合わせが殆ど。
21時になって(実際は5分ほど遅れて)いよいよ上演。まずはタカダワタル的ゼロ。これはDVD買ってないから、本当に7年ぶりに見るわ。冒頭に奥さんと二人で登場するんだけど、どう見ても、おじいちゃん&息子の嫁。
それにしても・・・いや~、高田渡って色褪せないな!そして時折出る中央線201系の勇姿。鉄ヲタ歓喜。中央線はやっぱ赤塗りの鋼鉄車だよ。赤い電車が流れるシーンに高田渡の歌が重なると本当に最高。実際、そんなシーンはほんの少しなんだけどね。
んで、泉谷しげるのインパクト!一気にその世界に引き寄せるあたりは流石。高田渡の「来るときは本当に静か」というコメントが面白すぎるw
高田渡と、吉祥寺の街と、いせやを重ねて紹介されていく。そういえば、いせやの取り壊しもこの時期だったんだなぁ、と思ったり。いせやが取り壊されたシーンを見ると、高田渡の歴史に一区切りついた感が出てじんわり来る。いせやって旨そうに見えるけど、実際は焼き鳥不味いんだよね・・・
そういえば、吉田類の酒場放浪記でいせやを取り上げた時に、後ろに高田渡が写ってて爆笑した記憶がw
続いては、7年ぶりの公開となる「吉祥寺発赤い電車」。冒頭に注意書きが出る。なんでも、たまたま発見されたフィルムのため、後半部分が欠落しているそうな。うーん、それは残念。
(ちなみにフィルムの入れ替え?で途中で一度映像が切れる。ここで終わりか~と思ってしまわないように注意)
で、いきなり登場する国鉄101系電車!しかも先頭車両からの眺め!!おまけに中央緩行線(総武線)色まで!!!これは鉄ヲタ歓喜!!!!(2回目)
貴重だな~と思ってたらおんなじことを思っていた人がいたw
隣に走っている銀色?の車両は、営団直通の301系というモノらしい。はえー初めて知った。
ちなみに、その後も国鉄色の特急(しかも車内の車販の様子付き)が出てきます。駅ホームの札(特急停車位置を示す札)の多さにビックリ。こんな光景、今じゃ札幌ぐらいでしか見れないんじゃないか。あの駅はどこなんだろう・・・
上記の方のレビューの方が情報が正確なので、そちらを信用してもらうとして、以下私見。
冒頭の吉田拓郎ライブシーン(といっても開演前の様子)が衝撃的。女子ばっかだ!今のバンドとそうそう変わらんなw
そして、800円だか900円の指定席(貨幣価値は今と違うはず)が高いだとか、商業的だとかのインタビュー音声。
本編でも、タクロー(の出ない)コンサート、なるイベントが催されている様子が出てきて、出演者(よくわからない)が「タクローは商業的になってしまった」だとか「プロデューサーは中間搾取」だとかそういうことを言っている。やっぱり当時からそういうのってあったんだなぁ、という風にも思ったり、小せえな!とも思ったり。時代背景があるんだろうから、なんとも言えないけど。
高田渡がメイン、という訳ではなさそうだけど、中心人物として取り上げられているのは事実。んで、インタビューの中で「音楽はきっかけであって、音楽は何も変えられない。それに気づいていればいい」みたいなのがあって色々と考えさせられた。というか、やっぱり高田渡って特異だよね。仙人というかなんというか。タクローがどうのこうの、って世界からは一線を引いている。そこがやっぱり芯が通っているというか、魅力的なんだと思う。
(まぁ、欠損している後半でどういうことを言っているのかわからないからなんとも言えないけど。)
で、他にも色々な出演者の演奏シーンが出てくるのだけれども、ここでは三上寛のインパクトがモノ凄い。かなり見入ってしまった。これは必見。
そんな感じであっという間に終了。終演後、「あのシーンに出てたのは○○だったね~」とか「あれは○○ちゃんだよ~」とかそういう声が聞こえてきた。この会場、本当に一般人居るんだろうか・・・。
明日(もう今日だけど)はお待ちかね、初公開の「高田渡を送る会ドキュメンタリー」。
残念ながら生前にライブには行けなかった私、初めて行った高田渡イベントがこの送る会というなんとも残念なお話・・・
10年前の様子を見れると思うとワクワクが止まらない。楽しみだ!
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